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講義名 総合資料学
講義開講時期 前期 1st Half
基準単位数 2
代表曜日 代表時限
コース等 33 日本歴史研究コース
授業を担当する教員 後藤 真
成績評価区分 Grading Scale A,B,C,Dの4段階評価 Four-grade evaluation
レベル Level Level 2
力量 Competence 倫理性 Research integrity

担当教員
氏名
◎ 後藤 真

授業の概要 「総合資料学」とは、大学・博物館などが持つ資料を多様なかたちで分析・研究するための学問である。本授業は、多様な「もの」資料を時代・地域・分野などによって分類し、これまでの学問分野を越えた視点から総合的に分析するものである。この総合資料学の研究方法について、国立歴史民俗博物館の総合展示・膨大な収蔵資料を通して習得することをめざす。さまざまな「もの」資料について、単体では得ることのできない情報を引き出すことで研究的資源として幅広く活用することのできるような能力は、広義の歴史学の研究能力を豊かにするうえでは欠かせない。
到達目標 さまざまな「もの」資料を分類して、再統合する過程において、人文情報学の知識とスキルの獲得は欠かせないので、まずこの点での実践的知識や技術を習得する。そのうえで、実際の展示物、収蔵品とデジタル化された資料情報とを結びつけることで、自らの力で具体的な「もの」資料から歴史像を組み立てるような能力(展示などで表現する能力)を鍛える。さらに、それをめぐって議論を組織し、異なる歴史観や歴史像の間での相互理解をするために必要な知識や方法を身につける。
成績評価方法 授業内容を踏まえた最終的なチームでのプレゼンテーションの内容(50%)および、そのプレゼンテーションへ至るまでのチームへの貢献状況(50%)で評価する。
実施場所 国立歴史民俗博物館内の指定する部屋及び展示室
使用言語 日本語
教科書・参考図書 『歴史情報学の教科書』(文学通信、2019年)
『地域歴史文化継承ガイドブック』(文学通信、2022年)
『歴史研究と<総合資料学>』(吉川弘文館、2018年)を参考図書とする。
授業計画 受講生の状況に応じて前半部を変更することがある。

1.総合資料学入門
2.総合資料学と歴博の展示・資料
3.人文情報学概論
4.総合資料学各論1(歴史資料1)
5.総合資料学各論2(歴史資料2)
6.総合資料学各論3(歴史資料3)
7.総合資料学各論4(モノ資料)
8.総合資料学各論5(多様な近代資料)
9.総合資料学各論6(現代資料)
10.総合資料学各論7(画像資料)
11.総合資料学各論8(その他多様な資料)
12.歴史展示手法の検討1
13.歴史展示手法の検討2
14.歴史展示手法の検討3
15.プレゼンテーションと討論
備考 今年度は9月を予定。詳細はおって告知する。
※修士課程学生(博士前期課程1・2年次生)の履修も可。
他コース学生が履修する際の注意事項 事前に担当教員に連絡を取り、希望する内容とマッチしているか確認をとるとともに、予定されている集中講義日程を確認すること。
講義に関する問い合わせ先 後藤研究室(歴博研究棟219)に直接来室するか、メールでの連絡を行う。