シラバス参照

印刷
講義名 分析調査論
講義開講時期 通年(前期開始) Whole Year
基準単位数 2
代表曜日 代表時限
コース等 33 日本歴史研究コース
授業を担当する教員
成績評価区分 Grading Scale P(合格),F(不合格)の2段階評価 Two-grade evaluation
レベル Level Level 3
力量 Competence 学際性 Broad perspective

担当教員
氏名
◎ 齋藤 努

授業の概要 歴史資料を自然科学的に分析する研究方法について、考古学・文献史学・技術史学など人文科学的視点からの資料選定、問題解決に最適な分析手段の選択、得られたデータに対する両分野からの議論といった一連の過程に沿って進めていく。学生のテーマに応じた内容で、講義と演習や実験を実施する。
到達目標 ・歴史資料を自然科学的な視点から解析するための、様々な分析手段について知識を得ることができる。
・得られた分析データの意味と、分析方法・歴史資料のもつ特性に付随するデータの信頼性や限界について理解できる。
・自分が必要な情報を得るためにはどの分析手法が最適であるかを選択できる。
・得られたデータが、人文科学的にみてどのような意味をもち、どんな議論に発展させられるのかを理解することができる。
成績評価方法 ・事前課題 20%
・講義と演習・実験 60%
・口頭試問と最終レポート 20%
実施場所 国立歴史民俗博物館
使用言語 日本語
教科書・参考図書 参考図書)
齋藤努『金属が語る日本史 –銭貨・日本刀・鉄炮−』吉川弘文館(2012)
早川泰弘・高妻洋成『分析化学実技シリーズ 応用分析編・7 文化財分析』共立出版(2018)
『ここが変わる! 日本の考古学 ―先史・古代研究の最前線―』藤尾慎一郎・松木武彦編、吉川弘文館(2019)
授業計画 1. ガイダンス「文化財科学について」
2. 講義1「内部形状と状態の観察」
3. 講義2「元素の定性・定量分析」
4. 講義3「さまざまな非破壊分析法とそれぞれの特徴」
5. 講義4・実習1「有効数字の意味」
6. 講義5「さまざまなミクロ分析法とそれぞれの特徴」
7. 講義6「金属の製錬(鉄・銅)」
8. 講義7「金属の製錬(金・銀)」
9. 講義8「統計の扱い方と注意点」
10. 講義9「年代測定 1」
11. 講義10「年代測定 2」
12. 講義11「産地推定分析 1」
13. 講義12「産地推定分析 2」
14. 講義13「産地推定分析 3」
15. 講義14・実習2「分析試料の採取法」
他コース学生が履修する際の注意事項 数多く存在する分析法のうち、どれをどのように歴史資料へ適用するのが適切かという選択や、データを人文科学的にみた時、どう解釈できるかということに重点を置いている。したがって、それぞれの分析法はあくまでも歴史的な情報を得るための「手段」の一つにすぎず、最先端の手法だからといって、必ずしも歴史資料の分析に有効であるとは限らないという点に、注意しておく必要がある。
日本歴史研究コース以外の履修希望者は saito[at]rekihaku.ac.jp ([at] を@ に変更して送信)に問い合わせること。
講義に関する問い合わせ先 saito[at]rekihaku.ac.jp ([at] を@ に変更して送信してください)