授業の概要 |
資料の保存は文化財を後世に伝えるためにも必要不可欠なものである。文化財資料と文化財保護法、資料保存の歴史をイントロダクションとして、温湿度・光・空気環境・生物被害が資料の及ぼす影響及び資料そのものを理解するうえで必要な分析方法や修復の理念についても講義する。 |
到達目標 |
・資料保存の基本的概念が説明できる ・保存・展示環境が資料に及ぼす原因と影響を説明することができる ・個別資料について総合的に最適な保存環境を自ら調べ提案することができる |
成績評価方法 |
・口頭試問 70% ・最終レポート 30% |
実施場所 |
国立歴史民俗博物館・2F演習室 |
使用言語 |
日本語 |
教科書・参考図書 |
「博物館資料保存論」石﨑武志編著 講談社 等 |
授業計画 |
1. 資料保存の意義 2. 文化財資料と文化財保護法 3. 資料保存の歴史 4. 温度・湿度が資料に及ぼす影響 5. 光が資料に及ぼす影響 6. 空気環境が資料に及ぼす影響 7. 生物被害の種類と影響 8. IPM(総合的病害虫管理)の概念 9. 輸送が資料に及ぼす影響 10. 災害が資料に及ぼす影響 11. 資料の状態について(自然科学的調査) 12. 収蔵・展示における保存環境 13. 伝統的保存方法 14. 環境保護と博物館の役割 15. 授業の総括
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他コース学生が履修する際の注意事項 |
日本歴史研究コース以外の履修希望者は履修登録締切1週間前までにsoken@ml.rekihaku.ac.jpに問い合わせること |
講義に関する問い合わせ先 |
ekoseto[at]rekihaku.ac.jp
[at]を@に変更して送信してください |